2010年6月26日土曜日

北欧レポート 缶とペットボトルはデポジットで

旅行先の国を出国する際、両替したお金を使い切ろうとする。海外旅行をした方の多くが経験したことがあるのではないでしょうか。私たちも、デンマークを出国する際に、わずかですが小銭が余ったので、どうせならと、ちょうど良い金額のお水を買うことにしたんです。

ところが、金額を確かめて持っていたはずなのに、レジで店員さんは、どうやらお金が足りないと言っている様子。何が足りないのかと聞こうにも、デンマーク語はもとより、英語も良く分からない。商品を返そうか、カードで決済しようかと、オロオロしていたところで、後ろに並んでいた方がコインを一枚出してくれ、どうやら、これで会計をしてくれと言ってくれたようでした。私たちは、お礼はしたものの恥ずかしいやら、訳がわからないやらで、お店を後にしたのですが、この時は、どうして値札通りにお金を出したら足りないのか、全く分かりませんでした。

わからないまま、ノルウェー、フィンランドと旅行を続けていたのですが、買い物をした時のレシートを見ると、たまに追加料金を取られていることがありました。スーパーやコンビニにでもサービス料が取られるのかと思っていたら、ある法則(?)を発見しました。

どうやら、追加料金が発生しているのは飲料のみ。それも、缶やペットボトル入りのものです。そういえばデンマークでお金が足りなかったときもペットボトル入りの水でした。

◇フィンランドの缶ビール(飲み口にデポジットの表示がある)


そうです。缶やペットボトルは、回収を前提にあらかじめ料金を上乗せしておいて、返したら返金するというシステムが、ちゃんと出来ているのです。確かに、デンマークでもチボリ公園ではそのような表示があり、プラスチックのコップも回収の対象だったようです。

そうなると、気になるのはどこで回収してくれて、どうやって返金してくれるかということ。そこで頭に浮かんだのが、スーパーの入り口などにある不思議な箱。これが回収機ではないかと思い、しばらく、その箱の前で様子を見ることにしました。すると、手さげ袋に缶やペットボトルを大量に入れた人が来て、その機会の中にどんどん投入しているではありませんか。



◇缶やペットボトルの回収機

さっそく私たちも昨夜飲んだ空き缶を持って、再び回収機の前に来ると、ここで再び疑問が浮かびました。投入するのは良いけれど、どうやって返金されるんだろう。どこにも現金が出てくるような場所は見当たりません。考えていても仕方ないし、どっちみちゴミにしてしまうところだったんだからと、とりあえず缶を入れて、ボタンを押す事に決めました。すると、レシートの様なものが出てきたのです。

そのレシートには、デポジット分の金額が表示されていて、サービス券の様な感じでした。私たちの予想通り、その件はそのお店で買い物をする際の割引券として使用できたのです。これで、このような機会がお店の中に設置されていたことも納得がいきました。回収したお店の割引券になるからです。

そう思って、旅行してきた北欧各国を振り返ると、どの国のスーパーにもそのような機械は設置されていました。そして、買い物をしたレシートをみると、缶やペットボトルにはきちんと課金されていました。

このシステムを構築するにはは、企業努力でも不可能ではないかもしれませんが、これこそ政府が国を挙げてすべき政策なんだろうと強く感じました。

2010年6月14日月曜日

北欧レポート 北欧の中のニッポン

日本では、近年その暮らしぶりやデザインなどで北欧がブームになりつつあるようですが、イタリアやフランスなどに比べると、まだまだ旅行に行く日本人は少なく、ガイドブックなどもあまり多くの種類はありません。現地に行っても、日本人と出会うことはあまりありませんでした。

そんな中なので、日本語が通じることは全くと言っていいほどありません。日本人がよく出かける国では、観光地のお土産物屋さんなどでは日本語を流ちょうに話し、呼び込みをしてくる人もいますが、北欧ではそんなことはありませんでした。日本語を聴く機会も読む機会もほとんど無く、旅行中唯一日本語を聞いたのは、フィヨルド観光の船が日本人のツアーと一緒になったためか、観光ガイドが日本語でも放送されていたので、その時に聞いたくらいでした。

そんな北欧ですが、日本の文化が全く入っていないかというとそうではなく、どこの国でも見かけたのが寿司屋でした。滞在中、わざわざお寿司を食べようとは思わなかったので、味はどんなものか分かりませんが、スーパーの総菜コーナーで見た寿司は、ちゃんと握り寿司と巻き寿司が並んでいました。特に、ノルウェーの名産サーモンの握り寿司はおいしそうでした。

あと、フィンランドの街角では、漫画喫茶を見かけました。看板にも日本語が使われていたので思わず写真を撮ってしまいました。意味は・・・良く分かりません。
そういえば、本屋に行くと、翻訳された日本語の漫画本も幾つか見つけることが出来、日本の漫画文化の凄さを思い知らされました。


◇漫画喫茶の看板

ただ、チボリ公園で建設中だった日本館(?)に関しては、個人的には中国じゃないのかと思うものでしたが、どう思いますか。

◇チボリ公園の日本館

2010年6月13日日曜日

北欧レポート 支払いはカードで

北欧は、クレジットカードが発達している。どの情報誌を見てもそう書いてある。あまり両替しなくても良いように書いてあるが、かといって現金が全く手元にないというのも不安なものです。

では、実際に旅行をして現金が必要な場面があったかというと、驚くことに、ほとんどありませんでした。しかも、私が持っていたクレジットカードにICチップが付いていれば、全く現金の必要が無かったと言っても過言ではありません。ただ、唯一必要だったのは、有料トイレで使用するコインだけでした。ちなみに、スウェーデンは有料トイレが多かったように思いますが、他の3カ国では、無料のトイレも多かったように思います。

日本で暮らしているものからしてみると、こんな物でもカードで支払えるのかと思うものがたくさんありました。コンビニやスーパーでペットボトル飲料一つ買うのにも嫌な顔一つされずに使えるのはもちろんのこと、鉄道の切符もカードで買うことが出来ます。


◇ノルウェー鉄道の券売機

カードで切符を買う時に少し困るのは、英語表示があるけれど私自身が英語が苦手という個人的な事情もあるのですが、結構料金システムが複雑で何を買えばいいのかよくわからない事です。例えば、1日乗車券を買った場合にその日限定で有効なのか、24時間使用可能なのかが良く分からなかったり、目的地が市内料金なのか郊外料金なのかが良く分からなかったり、ガイドブックなしでシステムを理解するのは難しく、また、それを見ながらでもかなり苦労しました。

話をクレジットカードに戻すと、一番驚いたのは道路上にあるパーキングにもカード決済用の挿入口が付いていて、現金なしで支払えるようになっていた事です。また、日本人から見たら不思議な感じなのですが、駐車場の料金も道路上にポツンと設置してあるだけで、自己申告で払うシステムになっていたようです。日本のように、駐車スペース1台分ごとに料金メーターをつけなくても、こんな感じのほうがお互い良い気持ちでいられるかもしれませんね。

◇コペンハーゲンのコインパーキング

2010年6月12日土曜日

北欧レポート サッカー事情

ワールドカップが始まりました。日本代表は、カメルーン、オランダ、そしてデンマークとグループリーグでの対戦が決まっています。北欧旅行をしたのが、ワールドカップの2か月ほど前なので出場国のデンマークは盛り上がっているのだろうか、ひょっとしたらニュースで日本代表のことを取り上げたりしているのだろうか、そんな期待も持って行ったのですが。

実際のところ、それほどワールドカップの雰囲気は感じませんでした。テレビや街のCMでもサッカー関連のものがそれほど多いという印象も受けませんでした。ただ、北欧の中で今回唯一ワールドカップに出場するデンマークでは、スポーツショップでユニフォームやグッズを良く見かけることが出来ました。スウェーデンやノルウェーでもサッカーグッズは売っていたのですが、それは自国の代表ユニフォームではなくて、ブラジルやスペインなどのものでした。

ちなみに、デンマークでスポーツニュースを見ても、日本代表をどうやって攻略しようか、などという番組を見ることはありませんでした。それは、日本など眼中に無いということなのか、そもそもそういった番組自体があまりないのかは分かりません。

 ただ、サッカーはどの国でも人気はあるようで、水曜や土日の夜にテレビのチャンネルを変えれば、どこか一つはサッカー放送を見ることが出来ました。それぞれの国内リーグだけでなく、ヨーロッパのどこかの国のゲームを放送しているようでした。そういった部分からも、ヨーロッパの国境は、日本のそれとは大きく違うなぁと感じてしまいました。

2010年6月8日火曜日

北欧レポート 動物たちとの距離

北欧の街を歩いていると、生き物によく出会います。日本でも、ハトやカラスとは出会うのですが、フンが迷惑だったりゴミ袋を荒らされたりと、あまり良いイメージでは捉えられていないように思います。そういえば、20年前には良く見かけた野良犬も今ではほとんど見かけません。極端な考え方かもしれませんが、日本の都会では動物も鳥も、そして虫も人間以外の生き物を遠ざけて生きているように感じます。


例えば、動物園でも北欧の場合は、檻や柵で動物と生き物を分離するというより、最低限の距離感を保つという姿勢が感じられました。ストックホルムとコペンハーゲンの2か所の動物園を見たのですが、柵は低くこれで逃げ出さないのかと心配になるくらいでした。

◇ストックホルムの動物園

また、檻が必要のない生き物は、自由に歩いていました。驚いたのはクジャクが普通にベンチの周りを歩いていたことです。近くにクジャクの住まい(?)があったのですが、そちらも檻の高さは低く、このクジャクはそこから逃げ出したのか、いつも自由に外出しているのか、いずれにしてものんびりした感じでした。



◇優雅に歩くクジャク

動物園だけでなく、街の公園にも生き物は多く、特に鳥は良く見かけました。日本の公園だと、湖の周りには柵が張られていて、「危険につき立ち入り禁止」という表示があったりすると思います。北欧では、湖に柵は無く、誰でも気軽に水に触れることが出来ました。危険だから遠ざけるというのではなく、小さいころから危険を認識する力を育んでいるのだと思います。

また、リスなども良く見かけて、鳥とリスが戦っているところにも遭遇しました。日本にもかつてはリスも多くいたことでしょうけど、今ではどこにいってしまったんでしょうね。


◇街中のリス


2010年6月7日月曜日

北欧レポート ベビーカーはパパが

日本では、ベビーカーを押すしているのは女性が大半の様に思います。ところが、北欧の街を歩いているとベビーカーを押している男性を良く見かけました。それも、夫婦でいて交代で押すというのではなく、男性のみでベビーカーと一緒に出かけているのようなのです。

ベビーカーを押している男性が、シングルファザーなのか、そうではないのかは分かりません。ただ、その男性もラフな服装にサングラスをかけ、服装だけではなく、子育てをしている姿がとても格好良く見えました。

しかも、ベビーカーを押す男性が2,3人連れだって歩いている姿を見かけたのも、一度や二度ではありませんでした。日本では”ママ友”なんて言い方があるようですが、さながら”パパ友”で公園を散歩している姿が本当に自然でした。

日本でも、父親の育児参加が言われ始めていますが、育児をする父親の意識だけでなく、むしろ周囲の意識の改革が重要ではないかと感じました。実際、そんなことを書いている私も、ベビーカーを押す父親に目が行く時点で、まだ潜在的に偏見を抱いていたのではないかと反省させられます。

2010年6月4日金曜日

北欧レポート ゴミ箱もオシャレに

最近、日本の駅や公園ではゴミ箱を見つけることが難しくなってきています。テロ対策なので、仕方ない面はあるかと思いますが、やはり不便に思います。北欧では、駅でも公園でもデパートでもゴミ箱は設置されていて簡単に捨てられるというのは、結構ありがたいものでした。


ゴミ箱は、もちろんゴミを捨てる場所ところなのですが、そこは最近注目を集めるデザインの国。シンプルだけど、言葉のわからない私たちでも分かりやすいサインが付いていて、さすがと思わせるものでした。



◇スウェーデンの野外博物館のゴミ箱


ゴミの分別の仕方は、日本の場合、自治体によって色々で、旅先などではどう分別して捨てればいいのか頭を悩ませます。また、分別すべきゴミの種類ごとにゴミ箱が無く、色々なゴミがごちゃ混ぜになって捨てられている場面なども良く見かけます。どういう分別の方法が一番いいのかは、一概に言えませんが、ゴミ箱の時点できちんと分別を促すようにするのは素晴らしいと思いました。

ただ、日本では良く見かけるのですが、缶と瓶と捨て口は異なっているのにゴミ箱の中で一緒になってしまう構造のものも一部あって、そこは少し残念でした。


ホテルの客室でも、ゴミの分別を宿泊客に促す仕組みになっているところもありました。押しつけがましくなく、デザイン性にも優れていて好感のもてるゴミ箱ではないでしょうか。



◇スカンディクホテルのゴミ箱



ゴミ箱が適切に設置されていて、分別がされていることは素晴らしいことですが、それ以上に大切なのは、まずゴミを出さない事だと思います。リサイクルやリユースも大切ですが、まずリデュース。北欧の人々は、一つの製品を長く愛用すると言われていますが、街並みや車などを見るとそれが本当に良く分かります。

2010年6月2日水曜日

北欧レポート 携帯電話事情

ノキアというフィンランドを代表する電子機器企業があります。
日本では、それほど多くのシャアを獲得していませんが、世界中の携帯電話端末の約4割のシェアを誇る企業です。


そんな国を歩いていると、やたらと独り言をつぶやく人に出会います。歩いている途中に突然話し出す人、電車の隣の座席で呟く人。最初は、不思議というか、やや気持ち悪い感じだったのですが、良く見るとその人たちは皆、耳にイヤホンを差し込み、そのイヤホンの口の高さには小さなマイクが付いていました。

そうです、彼らは独り言ではなく携帯電話で会話をしていたのです。日本でも、自動車の運転中はヘッドセットを利用して会話をしないと違法になりますが、北欧ではそのヘッドセットを運転中ではなく、普段から使用している若者が非常に多いのです。ぱっと見た感じでは、ipodを聞いているのかと思うのですが、鼻歌を唄っているわけではないようです。ひょっとしたら、普段は音楽を聴いていて、着信があると電話に切り替わる、そんな形なのかもしれません。


ところで、日本では電車やバスの中での携帯電話の使用はマナー違反となっていますよね。ですが、北欧4カ国では、どうやらそうではないようです。もちろん、日本でも電車やバスの中でも平気な顔をしてかけている人も見かけますが、見た感じでは北欧では電車やバスの中での携帯電話の利用はマナー違反ではないようなんです。

これは、あまり人のことに干渉しないというお国柄なのか、電車やバスが満員になるということがあまり無いからなのか、理由は分かりませんが、いたるところで電話をかけまくりという感じでした。日本ではマナー違反ということになっていますし、そうなる以前から電車やバスなどでの大声での携帯電話の使用には不快感を感じていた私には、あまり歓迎できない現状でした。


北欧の人々は平気なんでしょうか、それとも本当は言いたいけど言えないだけなのでしょうか。ちょっと知りたい気分でしたが、確認は出来ませんでした。